生活習慣から考える(その1)

【病気の場合は認知と治療】

既に口臭がきつい方が口臭を対策するにあたって、まず最初に知って欲しいのは「原因が病気?」かどうかをしっかり理解することです。

もし原因が何らかの病気だったとすると、いくら口臭対策をしても根本的な解決にはなりませんし、口臭を悪化させてしまうこともありますので、このサイトの【口臭を理解する】の章を再度確認して、自分の口臭の原因になっている要因を把握しましょう。

虫歯、歯周病が原因と思われる場合は家庭の歯磨きだけでは解決できません。
必ず歯医者さんで治療をしてもらいましょう。

その他、体内の病気が原因というケースもあります。
例をあげると胃炎、胃潰瘍、胃がん、肝硬変、糖尿病、蓄膿症、慢性鼻炎、気管支炎、肺がん、咽喉頭がん、慢性扁桃腺炎、食堂狭窄、など様々です。

”虫歯はないのに・・・口臭が気になる”という方はしっかりと検査を受けて原因を特定しましょう。

【食後の歯磨きに関して】

アナタは寝る前と朝起きたとき歯磨きをしますよね?

「食後」に関しても歯磨きをする方は当然多いですが、この「食後」に関しては、普通に歯磨きするのではなく、通常よりも「弱めで優しく」歯磨きしたほうがいいようです。

食後は食べ物が原因で口の中が酸性になります。
この酸性が口臭の原因になりやすく、口臭を無くすには口の中を中性に戻してあげる必要があります。

また食後、酸性になった口の中を歯ブラシで強く磨くと、歯の表面が弱くなり歯を削ってしまう恐れもあります。
また舌を歯ブラシで磨いてしまうと、舌乳頭という突起が損傷してこれも口臭の原因となるようです。

1・食後は歯磨き粉を使わずに軽く優しく歯磨き
2・水を口に含み水を転がすようにして口の中を洗う
3・水に味や臭いが感じなくなるまで、数回口をゆすぐ

食後は上の1~3の順で優しく口の中をケアしてあげましょう。

【ガムは噛むより転がすように】

歯を健康的にするキシリトール配合のガムは、唾液の分泌量を増やす働きもあるようで、口臭対策にはとても効果があります。

しかし、一般的にガムは味が無くなっても噛み続けることが普通ですが、ある大学の研究によると、味が無くなったガムは噛むよりも口の中で転がすようにしたほうが唾液の分泌が増えるという結果がでているようです。

唾液はバイ菌の繁殖を押さえる効力があるので、ガムの噛み方一つ変えるだけでも口臭対策ができるようです。

【水分補給は水で十分】

お口の中の水分量が減ると唾液の分泌量が減り、細菌等を殺菌する能力が極端に低下します。
よって口内環境が悪化し口臭発生・・・という事態に・・・。

そんな事にならない為にも水分補給はこまめにしたほうがいいでしょう。

しかし、口内環境の為の水分補給に限っては基本的に水が一番オススメです。

水分だったら何でもいいのでは?
そう思われるかもしれませんが、例として「コーヒー」や「お茶」で水分補給したとします。

ご存知のように「コーヒー」や「お茶」にはカフェインが含まれています。
実はこのカフェインは利尿作用が強く、それによって体内から水分が必要以上に出やすくなってしまいます。

また、カフェインは興奮成分も含まれているため、この興奮成分が唾液の分泌量を減らしてしまうということがあるようです。

口臭対策の為の水分補給は「水」がベストということを覚えておきましょう。